森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森森 「インドの砂漠が森へと甦る。イマジン&実践レポート」No.1 緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑緑 もくじ ●巻頭言「いつかもういちど、ちきゅうのうえに森がひろがる」 ●砂漠考2 「潅水にたよるな」 ●てぇげぇ印度「プネー市民農園」 ●木偶の坊こだま「ミッタル博士の助言」 ●Nature will teach you Diary-自然が教えてくれる日記 ●編集後記「1週間で起ったこと」 ********************************************************** ●巻頭言 「十六の話」中公文庫の「21世紀に生きる君達へ」という章で 司馬遼太郎さんはこう言っています。 『 昔も今も、また未来においても変わらないことがある。 そこに空気と水、それに土などという自然があって、人間や他の動植物、 さらには微生物にいたるまでが、それに依存しつつ生きているということである。 自然こそ普変の価値なのである。なぜならば、人間は空気を吸うことなく生きることが できないし、水分をとることがなければ、かわいて死んでしまう。 さて自然という「不変のもの」を基準において、人間のことを考えてみたい。 人間は、━━くり返すようだが━━自然によって生かされてきた。 古代でも中世でも自然こそ神々であるとした。 このことは、少しも誤っていないのである。 歴史の中の人々は、自然をおそれ、その力をあがめ、 自分たちの上にあるものとして身をつつしんできた。』p.365 『 「人間は、自分で生きているのではなく、大きな存在によって生かされている。」 と、中世の人々は、ヨーロッパにおいても東洋においても、そのように へりくだって考えていた。 この考えは、近代に入ってゆらいだとはいえ、右に述べたように、 近ごろ再び、人間たちはこのよき思想をとりもどしつつあるように思われる。 この自然への素直な態度こそ、二十一世紀への希望であり、君たちへの期待でもある。 そういうすなおさを君たちが持ち、そういう気分をひろめてほしいのである。 そうなれば、二十一世紀の人間は、よりいっそう自然を尊敬することになるだろう。 そして、自然の一部である人間どうしについても、 前世紀にもまして尊敬し合うようになるのにちがいない。 そのようになることが、君たちへの私の期待でもある。 』p.387 「地球再緑化機構」という名前を初めてみたとき、自分の想像の範囲 を超えるので「う〜ん」とこの名前を何度も見詰めたものでした。 そのうちに、あるとき 世界保健機構や国際赤十字のような緑が増えるために働く世界的なネットワーク ができるのかも知れない。もしできるとすれば始まりは個人のネットワークが つながっていき、国境の無い医師団のように活動しながら世界中にネットワーク の網目が拡がってゆくのかな? と想いました。 どんなに大きなネットワークも、ひとりひとりの毎日の小さな心配り で成り立っていることを想うと、今わたしができる小さな1つ1つのことが 「いつかもういちど、ちきゅうのうえに森がひろがる」 ことに繋がっている、と感じるようになりました。 (アナディおぶくろ) *********************************************** ●砂漠考2 「潅水にたよるな」 誰もが砂漠では 水が問題だと考える 確かに問題だが よそから運んでくる水では 解決にならないのは 少し首を突っ込むと 自明の理となる 水を撒くと 塩分が蓄積し 数年で何も生えない土地になってしまう 古代の文明は 大きな河川の中流に発達し 両岸を灌漑し 食料を増産し 樹を切り、町を作り 土地が砂漠化し滅んだ 現代の文明も同じ轍をふんでいるが 蓄積する塩類の問題を解決できなければ 砂漠緑化はない 一つの解決法は 水で塩分を洗い流し続けることだ それができるところでは 悪くない 水田農業などはそのいい例になる 畑を洗った水が河にに戻り 海に出て行くところなら そのようなことが難しい場合は どうするか そこに元々ある水を使う 空中から水を取る方法もあるはずだが これはまた エネルギーの問題、コストの問題があるので置いておこう 土中を流れている伏流水を使うのだ 伏流水の存在は 地形から類推できる場合がある 衛生写真が役立つ場合もあるだろう わからないときは つまり、何の手がかりもない 不毛な土地だったなら そこからの緑化は 手をつけてはいけない それは愚か者のすること もう地下の水脈を見つける技術はあるのかもしれない どなたかご存じないだろうか 藤田教行 *********************************************** ●てぇげぇ印度「プネー市民農園」 今日は、ご近所で、沖縄出身の高良さんのお宅でお茶を頂きました。 高良さんは実は、私の大親友、綾子のご親戚!沖縄が狭いのはわかっていたけど 、この場合はなんと言ったら良いのかしら?「アジアは狭い?」 Anyway, 高良さんちで頂いたお茶は日本の緑茶。久々の青々とした味がおいしかった! 日本から持っていらしたんですか?とお尋ねすると、 「こちらのお茶は農薬がすごくて飲めないんです。」とのお答え。農薬? 高良さんはお仕事柄(沖縄のEM研究機構のインド駐在員をしていらっしゃる)、 インド国内の農園・農場に行かれることが多く、その際にインドでの農薬の使用状況を じかに見ていらっしゃるので、とても紅茶をのむ気にはなれないとのこと。 ショォォック。 昨日、チャイ用の紅茶が切れたので、買って来てもらったばっかりなのに…。 高良さんのお話によると、紅茶だけでなく、他の農産物も農薬を大量に使用している とのこと。私たちが普段食べているパパイヤや玉ねぎ、トマトや他のお野菜もきっと農 薬がたっぷり使われているのだわ。ベジタリアンが多いこの国で、こんなことで良いの だろうか?インドだから(ごめんなさい)きっと戦前の日本のような、自前の有機肥料 を使った安全な、自然に近いお野菜を食べているのかと思っていたのに。 でも、最近は生産者の意識が変わってきていて、農薬をなるべく使わないように 、EMなどを利用した有機農業に転換するところもあるとのことですが、それは ほんの一部でしかも外国への輸出用。庶民の手にはなかなか届きません。 お水にしても、水道の蛇口からお水が出れば、OKなところなので、それが化学薬品で 殺菌された水道水なのか、石灰分や不純物の多い井戸水なのかは二の次。 だって、家に水道がなくて、近くの共同水汲み場まで、 お水を汲みに行かなくてはならない人たちもいるのだ。 贅沢なのかも、でも、やっぱりおいしくて、安全なお水が飲みたい、お野菜が食べた い!と思っていると、高良さんが「そういう意識を持っていれば大丈夫。きっかけがあ れば、そうなります。」とおっしゃってくださいました。そうなのだ。高良さんはそう いうこと(安全でおいしい野菜・お水をつくる)を実現するために日々頑張っていらっ しゃるのだ。 しばらくお話をしてから、「市民農園に行ってみませんか?」とお誘いが。 それでは、と高良さんの車で向ったのは、車で15分ほどの高級住宅地。ここに農園?と 思っていると、ありました、住宅地の一角、ちょうど1件分ほどの土地に、 畑が!車を降りて、高良さんに案内して貰いました。この農園は、空いていた 土地を地主さんに提供して貰い、EMと近所の家から集めた生ゴミを使って土を作り 、そこにさや豆、キャベツ、ゴーヤー(高良さんもそう言った)などの野菜の 有機栽培をしています。来週はパパイヤを植える予定とのこと。 できた野菜は、生ゴミを出してくれた近所の皆さんに配るそうです。 高良さんがこの市民農園に関わるようになったのは、ゴミ処理等の環境問題が 深刻になってきているプネー市の集まりで、ここの住民会(自治会みたいなの?) の会長さんに会ったのがきっかけだそうです。まぁ、私ったら、この辺ではゴミの問題 なんてないと思っていました。燃えるゴミ、燃えないゴミに分別するわけでもないし、 資源ごみって言っても空き瓶と古新聞紙はリサイクルされているらしいので、 「きっと、こんなもんなんだろうな」と思っておりましたが、違ったんですね。 プネー市にもゴミ処理場があって、東京の夢の島のような状態になっているそうです。 今度、高良さんのお時間がある時に連れて行ってもらうことになりました。 とにかく、「これまで捨てていた生ゴミで、お野菜が育つんですよ、ということを実 際に近所の皆さんに見てもらいたい、そして食べてもらいたい。それで、少しでもゴミ に対する意識が変われば…。」と高良さんはおっしゃっていました。この市民農園は今 度新聞の取材が来ることになっているそうです。高良さん自身も何度か新聞に紹介され たことがあるそうです。今度記事を見せてもらおうっと。その取材の予行演習?写真を 何枚か撮らせて頂きましたので、添付しますね。 ただ、残念なことに、この土地は家を建てることが決まっているとのことで、あと一 年で地主さんに返さなくてはならないそうです。もったいない、と言った私に、「でも、 今使わせて貰っているだけでも、良いから。」と高良さん。 なんだか、「今、ここでできること」を実践していらっしゃるお姿に、ただ感動です。 市民農園は、次の場所を何件か、地主さんと交渉をしているそうです。 明後日からの沖縄の出張の準備で、お忙しいところをほんとうにありがとうございま した。 家に帰ってから、「今、私がここでできること」を考えてしまいました。実はここしば らく、インドに来たことがほんとに良かったのか、くよくよ考えていたのですが、高良 さんに会って、気持ちがすっきりしました。ここで頑張ります。 そして、今、ここでできること、やりたいことをしていきます。 いつか安心して食べられる有機野菜の農場もやりたいなぁ。 学校も作りたいし…と夢は広がるのでした。 そして、今日の夕食のデザートは高良さんから頂いたパイナップル! というわけで、またね。(デヴィみのり) ************************************************************ ●木偶の坊こだま「ミッタル博士の助言」 杉山満丸さんが紹介してくれた、インド、パンジャブ州政府運営 「水資源土壌研究所」所長を退官されたミッタル博士 からのメールに返信したものをご紹介します。 ------------------------------ 親愛なるS.P ミッタル様 とても実用的な提案とご招待をいただいて、ありがとございます。 私達はあなたの思いやりにあふれた返事を読んで、とてもしあわせです。 私はあなたのメッセージを日本にいる杉山さんに送りました。 あなたのメッセージが親切なので彼はとても感謝しています。 >1.人々の参加を確保する > >これは私達が経験してきたことですが、その土地の人々との >関わり合いなしには、成功しません。 はい。 >土地の人々の姿勢を変えることができる可能性のある人物を >一人見つけることは必要不可欠です。 その役割を果たす一番最初のものは、私達が木を植え始めている 場所であるアユルヴェーダ大学病院です。 二番目の場所は、たくさんの種類の大きな木や小さな木、潅木、サボテ ンに囲まれた、アグロフォレスト農場になる予定です。 このアグロフォレスト農場モデルには、インドの貧しい家族たちが招待 され、彼らはそこで暮らし、学び、働きます。 これら二つの場所が、現地の村人たちが私達と一緒に協力する最初の場所 として促進されます。 >このためには、人々の持つ問題や困難さ、要求 >を見つけ出さなければならないでしょう。 最も貧しい人たちの最も大きな問題は、 彼らの家族のための衣食住を得られる仕事が不足していることです。 次に貧しい人たち(最も貧しい人たちよりはすこしましな貧しい人たち) の最も大きな問題は、彼らの家族のための十分な収入が得られる仕事が 不足していることです。 すこし豊かな人たちの最も大きな問題は、彼ら所有の農場からお金が得ら れないことです。なぜなら農場の周りに木がないため、年々雨の降る量や 井戸水が少なくなっているからです。 機械耕作や化学殺虫剤、化学肥料が、彼らの農場をどんどん不毛にし、 ほとんど塩砂漠状態です。 >あなたのプロジェクトを通して、これらが軽くなるように試してください。 はい、やってみます。 >人々の意見を得るよう努め、木の種類の厳選に彼らを関わらせる、など。 はい、やります。 >2.水の管理 >あなたもご存知のように、水は植林成功のための最も重要な投入資源です。 はい、私達の主な課題は、乾燥した岩砂漠地域の植林に必要な、 水資源と湿気の確保です。 >雨水をできるだけ保存するよう努めてください。 はい、やってみます。 >ジグザグ線の深い溝(2m x 0.5m x 0.5 m)を掘ることは、雨水を >保持するのに役立ちます。 私達は、雨期の前にこれをやります。 >3.植える植物の種類選択 >その地域に見つかる固有の植物を植えてみてください。 >これらの植物は、水のあまりいらない頑丈な種類のものである >必要があります。いつでも集めることのできる種類の植物を優先させます。 私達は、シーセル、ブーゲンビリア、ランタナス(注:植物の名前) のような刺をもつ植物をいくつか見つけました。 私達は、バブール、スバブル、ニーム、ユーカリのような水をたくさん 必要としない木を見つけました。 地表の湿り気を保持するために、私たちは野生の雑草であるジャングリ ムング、コングレス、他、たくさんの種類のつる植物の種を集めています。 >6.水資源の発展 >雨水は人工池かまたは小さな土製ダムを作って集め、 >最優先に与えられる必要があります。 私たちは以前、2m×1m×50m の穴を地面に掘りましたが、水がぜんぶ 柔らかい岩の間を通り抜け、雨水を貯めることができませんでした。 >地方の地域社会を最初から巻き込んでください。彼らはそのプロジェクト >のプランニング、実行、監督に関わっていなければなりません。 はい、やります。 >使用権を地元の人たちと共有する構造が発展させられるべきです。 地元の人たちと協力するということはとても重要です。 しかし私達はまだ、これについてのアイディアができていません。 >もし私が、あなたの試みをもっと助けることがなにかできるなら、 >どうぞ知らせてください。 あなたから提案をもらって助けてもらえる私達は、とても幸運です。 >人々の参加により、退化した生態系が復興した私達の実行した >プロジェクトのいくつかを見に、チャンディガーにお越しください。 ぜひ、行かせていただきます! そこであなたから学びたいと思います。 >もしあなたがそう望むなら、私もまたあなたのプロジェクトを訪問し、 >私の経験をあなたのチームとシェアすることもできます。 どうか、ぜひここへいらして、私達に教えてください! 敬具 小袋正博 **************************************************************** ●自然が教えてくれる日記 緑化の現場を受け持つインド人、ナミート氏のレポートが始まりました。 まだ翻訳していませんが、以下のページで英語で読めます。 Nature will teach you Diary http://eforest.org/english/namito/200406.shtml **************************************************************** ●編集後記「この1週間で起ったこと」 一夜でヒヨコが8羽消え、子犬が丸2日間「ウ〜ン、ウ〜ン」と苦しんで 死にそうで、獣医は恐ろしげに「狂犬病だ!貴方達も注射しないと危険だ」 地主が来て突然「この土地売るから1週間で引っ越してくれ」と言うので あちこち空家を観て回り、HUD高校の植林は明日から始まりはじまり〜。 ご意見ご感想などは以下のメールアドレスへ、お待ちしています。 ************************************************************** 地球再緑化機構インド事務局 info@eForest.org Earth Reforesting System 75/2 Kharadi village,near IT center,Pune 411014 (MS) India phone/fax: 91-20-27013962 mobile: 91-31061109 ************************************************************** 転送歓迎!コピーレフトCopyleft(C)2004 Earth Reforesting System コピーレフト↑についてはこちら↓をご覧ください。 http://now.ohah.net/commune/?license/copyleft.html ------------------------------------------------------------- ●写真アルバム「こどもたちがデオライ(神の森)を再生します」 http://eForest.org/HUDhighschool/20040225/ ●地球再緑化機構 http://eForest.org/ |